この記事では、世界中の多くの成功者に読まれている「7つの習慣」から成功法則を解説していきます。
今回はその中から、第3の習慣である「最優先事項を優先する」を説明します。
前回の「【7つの習慣】第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」を学ぶ|スティーブン・R・コヴィー博士著」に引き続き、成功に近づくように学んでいきましょう。
ズバリ、「最優先事項を優先する」とは、あなたにとってもっとも重要なことを優先的にやりましょうということです。
多くの人は、これができていません。
だからこそ、これさえできれば成功に大きく近づくことができます。
なぜ、自分にとって重要なことを後回しにしてしまっているのでしょうか?
それは、そもそも自分にとって何が重要かを考えておらず、目先の気になることをやっているからです。
それでは、そうならないために1つ1つ説明していきます。
もくじ
1.「時間を管理する」ことが成長を妨げている?
多くの人が勘違いしていることがあります。
それは、「時間を管理すれば、効率的に成功へと近づく」と考えていることです。
さらに、時間を細分化し、予定を細かく設定し、その通りに進めようとすることです。
一見、時間を管理して、物事を進めることは効率が良さそうに見えますが、なぜ良くないのでしょうか?
それは、大事な作業を予定した時間がきたから終わりとし、重量なことを中途半端に終わらせてしまうからです。
つまり、自分が立てた計画を守ることを重要視するあまり、本来の目的を見失っているからです。
本来の目的は、成功することで、計画を守ることではないからです。
また、予定を入れていない時間を自由時間とし、ダラダラと「緊急でも重要でもないこと」に時間を費やしてしまっています。
例えば、テレビを見たり、Youtubeを見たり、スマホのゲームをしたり、用もないのにネットサーフィンしたりすることです。
しかし、時間は誰にも平等に与えられていますので、大切に時間を利用することが重要になります。
つまり、重要視する必要があるのは「時間を管理すること」ではなく、「最優先事項を優先する」ことです。
また、計画は計画した通りに進まないことが多く、予想しなかったことに時間を奪われてしまいます。
だからこそ、時間ではなく成果に着目して進める必要があります。
例えば、突然の電話が入り、邪魔されることも考えられます。
そうなった場合に、計画を変えることができず、次の予定作業をする羽目になります。
そして、狂わされた計画を引き直し、再度仕切り直すこともあります。
でも、また違った突発の出来事により、計画を狂わされて、また再計画・・・。
計画を立て直すことばかりに、時間を割いてしまう結果となります。
本来の目的は、計画を立てることではなく、結果を出すことです。
2.「緊急でないが重要なこと」が人生を成功させるのに重要か?
緊急度と重要度の2つを使って、人の行動を4つに分類することができます。
緊急度とは「すぐに対応をする必要があること」、重要度とは「人生の目的に影響すること」です。
人の行動の4つの分類(4つの領域)について、具体例を説明します。
第1領域:緊急で重要なこと
緊急でもあるし、重要なことの例は以下です。
- 締切が近い仕事
- 大事な人との急な約束
- 病気の治療
- 災害による対応
第2領域:緊急ではないが重要なこと
緊急ではないが、重要なことの例は以下です。
- 人間関係づくり
- 仕事や勉強の準備
- 健康維持
- 自己啓発
第3領域:緊急だが重要でないこと
緊急なことだが、重要ではないことの例は以下です。
- 重要ではない電話やメール対応
- 定期的な会議
- 重要ではない来客対応
第4領域:緊急でも重要でもないこと
緊急でもないし、重要でもないことの例は以下です。
- 次の予定までの空き時間
- テレビ鑑賞
- インターネット鑑賞
- 娯楽
上記の4つの領域のなかで、第1領域に日々の大半の時間を費やすと、精神的に忙しく体力的に疲れもたまります。
そうなってくると、第4領域に逃げ込みたくなります。
しかし、人生の目的を達成するためには、第2領域に費やす時間を増やす必要があります。
なぜなら、第1領域のことで頭がいっぱいになり、将来に向けた自分の成長にかける時間がなくなるからです。
登山をイメージしてもらえるとわかりやすくなります。
目の前のことに意識しすぎるあまり、山の頂上へのルートを間違えたり、山の頂上へたどり着くまでに時間が過ぎ、夜になってしまい進みにくくなってしまいます。
最短のルートで、最短の期間で迷うことなく山の頂上へたどり着くために、第2領域(緊急ではないが重要なこと)を意識する必要があります。
3.自分の役割を考えれば、「緊急ではないが重要なこと」が見えてくる?
人にはそれぞれの役割があります。
具体的には、以下のような役割があります。
- 己を成長させる役割
- 夫、妻としての役割
- 親、子としての役割
- 会社への役割
- 地域活動への役割
- 人生を楽しむことへの役割
上記のような役割を自ら定義し、自分の人生の目的と合わせて目標を立てる必要があります。
目標は、それぞれの役割ごとに2,3個ずつ決めるとより良いです。
次に、立てた目標を達成するために具体的な行動のスケジュールを考える必要があります。
コツとしては、目標は積み上げ型より逆算型で設定したほうがよいです。
具体的には、以下を見てください。
積み上げ型とは、1ヶ月後⇒3ヶ月後⇒6ヶ月後⇒1年後というふうに、現在から将来に向かって目標を立てる方法です。
逆に逆算型は、1年後⇒6ヶ月後⇒3ヶ月後⇒1ヶ月後というふうに、将来から現在に向かって目標を立てる方法です。
1年後にこのくらい達成したいとすると、6ヶ月後にはこのくらい達成する必要があるなと考える方法です。
積み上げ型より逆算型のほうが良い理由は、逆算型はゴールを先に決める必要があるからです。
積み上げ型は、ゴールを決めずに手前の目標を立てることができるからです。
逆算型で目標を立てた方が、理想の目標をまず置いてから、手前の目標を置くので理想的になります。
積み上げ型だと現実的な目標を立てがちになります。
つまり、同じ1年後の目標でも2つのアプローチ方法によって、違った目標になってしまいます。
積み上げ型 ⇒ 現実的
逆算型 ⇒ 理想的
目標は高いほうが、達成させようと努力するため、より成長も早くなるからです。
最短の時間でゴールに向かうためには、やはりゴールから逆算する必要があります。
時間は有限だからです。
4.予定をこなすことが目的ではない
役割を明確にして、目標をたて、スケジュールに落とし込みます。
そこで注意ですが、「目標達成を時間で決めない」ということです。
例えば、子供に漢字を覚えさせたい場合、以下のどちらが良い結果が得られると思いますか?
Aの場合、50個の漢字を1時間ノートに書き続けさせる。
Bの場合、時間は決めないが50個の漢字を覚えさせる。
予想がつくと思いますが、Aの場合は恐らく子供はダラダラと1時間が過ぎることを待っているだけでしょう。
Bの場合は、自分自身で覚えたと思えるまで真剣に行うでしょう。
また、Bの場合は1時間で終わらないかもしれないし、30分で終わるかもしれません。
でも、目標に達成しているので、かけた時間は関係ありません。
「ゴールを時間で決めてしまうこと」と「明確なゴールを決めること」では、成果に大きな違いが発生します。
したがって、目標の立て方は、時間ではなく成果で決める必要があります。
ゴールを時間で決めた場合、予定時間をこなすことが目的のようになってしまい、本来の目的を見失ってしまいます。
そうならないために、成果で目標を立てましょう。
5.「7つの習慣」のオススメ書籍のご紹介
6.最後に
他の習慣も合わせて学びましょう。
【7つの習慣】を読む前に知っておくべき3つのこと|スティーブン・R・コヴィー博士著
【7つの習慣】第1の習慣「主体的である」を学ぶ|スティーブン・R・コヴィー博士著
【7つの習慣】第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」を学ぶ|スティーブン・R・コヴィー博士著
【7つの習慣】第4の習慣「Win-Winを考える」を学ぶ|スティーブン・R・コヴィー博士著
【7つの習慣】第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」を学ぶ|スティーブン・R・コヴィー博士著
【7つの習慣】第6の習慣「シナジーを作り出す」を学ぶ|スティーブン・R・コヴィー博士著
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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